大阪第87団発団50周年にあたり
大阪第87団は、昭和38年10月に発団し、本年、発団50周年の節目の年を迎えることができました。これもひとえに、ボーイスカウト活動に対する皆様の深いご理解とご協力の賜と心からお礼申し上げます。

 この間、ボーイスカウト活動を取り巻く情勢は大きく変化してまいりました。大阪第87団発団以来、ピーク時昭和52年の登録者数は、145名に対し、今年の登録者数は、57名となっております。また、大阪連盟では登録団数の減少により、地区の再編成を進めております。
これは、子供たちが参画できる各種団体の多様化、少子高齢化に伴う子供人口の減少、学業重視の社会風潮などによるものです。これに対して、大阪第87団では、クリスマス礼拝、イースター礼拝など母体である聖愛教会とのコラボレーション活動、女子スカウトの受入、真生幼稚園でのスカウト紹介活動、聖和小学校での聖和フェスタへの参加、などによりスカウト数の維持・拡大を図っております。

 また、団運営においては、各隊隊長とリーダー、ならびに団委員長と団委員による団会議と団委員会の定期開催を行い、スカウト活動の充実を図っております。
設備面では、平成15年にスカウトハウスの改築を行い、各隊の集会、需品管理、備品管理に供しております。資金面では、育成会会費の一部積立ならびに篤志家からのご寄付により、緊急時の活動準備金と海外活動支援のための「苅谷文博基金」の積立を行っております。
我々は、スカウト活動により、少年・少女たちの多様な感性を磨き、自身が育成できる機会を与えられるものと考えております。その担う責務はますます増大し、期待も高まっており、育成会として、益々の発展に努める決意でおります。

 皆様方におかれましては、今後ともボーイスカウト活動の推進に、一層のご支援とご協力を心からお願い申し上げます。結びに、半世紀50年にわたる本活動を振り返り、これまで努力して来られました皆様に心から敬意を表しますとともに、ここに発団50周年記念誌を刊行し、先人の偉業を記録にとどめ、今後の活動に意を尽くし努力してゆく所存であります

育成会長 東浦 重行
発団50年を迎えて
 聖愛教会の一室で委員会が行われ『ボーイスカウト運動の導入』が議題に上った、今より50年前のことである。教会にもっとたくさんの男の子に集まってもらいたいという信徒の強い願い、より多くの青少年に神様の愛を伝えたいとの熱い思いが87団を生み出すきっかけとなった。その時より今日まで、本当に多くの方々のお世話になり、導きを受け、祈りのうちに支えてくださり、歩みを続けることができた。感謝・感謝・感謝である。

 87団の活動は神様の御計画通りに進んでいると信じている。そうであるからこそ、ここまで続けることができたと考えている。どんなときにでもともにいてくださり、ともに歩んでくださった。現在、登録者が減少していることも事実である。今より10人スカウトの登録が少なくなれば、廃団の危機に追い込まれるかもしれない。しかし、それも神様の計画のうちであるのだ。神様は常に、その人にとって一番良い場を与えてくださっている。それと同じように、87団にとっても一番良い場を与えてくださっていると信じる。今しかできないこと、今しなければならないこと。私たちがしなければならないこと、私たちにしかできないこと。ボーイスカウト87団にしかできないこと。

 今、87団の活動を楽しみにしているスカウトがいる。これから87団の活動に参加しようとしている人がいる。神様とともに歩むことを楽しんでいるスカウトがいる。神様の愛を求めている人がいる。『神様の愛をより多くの人に伝える。』この大きな使命を果たすために、選ばれ招かれた私たちには歩みを怠ることなど許されない。それよりもなにも、こんなに楽しい活動やめるわけにはいかない。
これからの神様の御計画のなかで、我々にどのような場が用意されているのか。知ることはできないが、足りないところは必ず添えてくださると信じながら、神様とともに歩んで行きたい。『ハレルヤ。主とともに行きましょう。』

団委員長 高島 幸二